近年、男女平等や核家族などの時代の変化の影響で夫婦に亀裂や衝突が起きやすくなっている傾向がありますね。
人類の長い歴史の中で、夫婦だけで子供たちを育てるのが標準、という状況は初めてのことです。
最近よく「男性脳•女性脳」という表現を見かけますが、個人的には少し違和感を覚えます。
確かに男女の違いについてしっかり認識する必要はありますが、言われている内容が少し短絡的に感じてしっくりこないのです。
例えば「男性は論理的」と言いますが、実際はそうでもありません。
女性と男性で論理の方向が違うだけです。
「女性は感情的」と言いますが、物事の結論を感情で決めてしまうのはむしろ男性の方が多い気もします。
これも単に感情的になる個所が違うという事ではないでしょうか。
女性の体は子供を産み乳を与え育てる、という機能を持っています。
いつも自分の体の中に新しい命が宿っている可能性があるのでつねに自分の体を守る責任があります。
種の目的である「子孫繁栄」の重要な役割を担っているのが女性なので、生存本能、危機管理能力が非常に高く設定されています。
危険なことに対して恐怖を感じ、身を守るための行動に出ます。
そして女性は子を育てると言う役割もあるので(乳が出るので必然的にそうなります)適切に子を育てられるための共感力が身についています。
共感力は直接的な育児だけでなく、周りに助けてもらう能力というのもあります。
群れで生活するという種の特性があるので子供はみんなで育てるもの、みんなで助け合って生活をする。
孤立する事は生存が危ぶまれるので避けなければいけません。
女性が仲間との「会話」や「共感」を重んじるのはかつての生きる術なのです。
逆に、男性の動物的な役割としては
「狩りをしてメスに褒められる」
「自分の遺伝子を残す」
「群れのボスになる(ボスに従う)」というのがメインです。
オスは自身の生存よりも「でかい獲物を狩ってメスに褒められる」ことが優先されます。
それに「殺すのかわいそう」と言ってたら狩りができないので、共感力とかもそんなにいりません。
もしかしたら自分がやられるかも知れないけどより大きな獲物を狙おうとする。
もし成功したらカッコいいから。
それで命の危険も顧みないのが男です。
あとボスになるためにオス同士で戦わなければいけません。
ボスがハーレムを作っている場合、自分がボスの座にのぼらないと遺伝子を残せません。
オスにとっては死活問題なのです。
少年漫画とかも全部この「ボスになりたい本能」が反映されています。
「遺伝子を残す」と「カッコよさ(男のプライド)」が生存よりも上位になってしまうのがオスです。
そうやって種は進化していきました。
それなのに「夫婦だけで子供を育てて家庭を切り盛りするのが標準」という世の中がやってきてしまいました。
混乱が起こるのは当たり前と言えます。
もし奥さんが自分の家事育児スキルの基準を夫に当てはめてしまうと大変です。
だって男性は生存本能も共感力も女性より無いのです。
種としてのオスは、狩りから帰ってきて家に帰ると家での役割は「外敵から家族を守る」になります。
家ではゆっくり休みながらいつどこから襲ってくるか分からない外敵に立ち向かえる状態でいなければならないのです。
もちろん、だから全部しょうがないで片付けるべきではありません。
お互いに話し合い歩み寄ることが一番大事です。
でも、お互いの性の特性を理解した上でないと、それは上手くいきません。
男の方が正しい、女の方が正しい、無意識にそう思ってしまいがちです。
よく夫に不満がある妻が「仕事ではちゃんとやれてるんだから家事育児もできるはずでしょ」と言います。
本当にごもっともなのですが、家庭の中で戦闘モードで動けるのはメスの特性なのです。
もし妻が夫に対して何かして欲しいと思うのであれば、妻がしっかり「夫を手のひらで転がす」必要があります。
上手いこと褒めておだててやる気にさせるとか、夫のタイプによっては「やって欲しい事をリストにして書面で同意書を書かせる」など、様々なやり方があるでしょう。
こうあるべき、を押し付けるのではなく、お互いを理解してバランスを取っていく術を身につける。
夫婦としてお互いに無理のないかたちを見つけて行けたら良いですね。
難しい事のようですが、鑑定ではカードなどを駆使してこれらをアドバイスします。
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